アガサ・クリスティー アクロイド殺し

大傑作ついに登場

アガサ・クリスティーの最高傑作は何か?と考えると、迷ってしまします。

あまりにも傑作が多いからです。

今回取り上げる「アクロイド殺し」は数ある傑作の中でも最高傑作の候補となるに然るべき作品ですよね。

驚くべきは、この作品が1926年に出版され、書かれたのは前年の1925年であるという事実です。

1926年と言えば、アガサ・クリスティー自身が謎の失踪事件を起こす年です。

事件は12月ですが、1925年と言えば、色々と問題が起こり出している時期でもあります。

そんな中この大傑作は誕生しました。

原題は「The Murder of Roger Ackroyd」ロジャー・アクロイドが殺された事件です。

ハヤカワのクリスティー文庫では「アクロイド殺し」ですが、日本語のタイトルとしては「アクロイド殺人事件」「アクロイド殺害事件」「アクロイド氏殺害事件」があります。

個人的には、アクロイド氏は殺されるのですから、クリスティー文庫のタイトルでいいと思います。

ポアロは引退していたのに

この作品に登場するエルキュール・ポアロは既に探偵を引退しており、キングス・アボット村に引っ越してきてかぼちゃを作っていました。

この村で事件が発生したので頼まれて探偵を引き受けます。

ですから、この本を書いたのはヘイスティングスではなくこの村に住んでいるシェパード医師です。

シェパード医師は、姉のキャロラインと暮らしています。

このキャロラインが噂好きと言うか、情報収集能力が高いと言うか、とても魅力的な女性です。

一節によると、後にクリスティーが創作するミス・マープルの原型なのだそうです。

話の途中で、シェパード姉弟と他の村人で麻雀に興じるシーンが出てきます。

「ポン」とか「チー(村人はチャウと言っている)」とか「洗牌」「サンソウ」「リャンピン」「ウーワン」「大三元」などの記述もあります。

もちろんエルキュール・ポアロが事件を解決しますが、何度も読み返したくなるような作品です。

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